EXHIBIT

REPLAY

女木島は、高松港から北北東約4キロメートルに位置する瀬戸内海の島であり、おとぎ話「桃太郎」に登場する鬼ヶ島としても知られている。

家族で船に住み、東アジア一帯で漁業をしながら移動生活をしていた漂海民は、瀬戸内海で「家船」と呼ばれていた。既に消滅したと言われている彼らの歴史は古く、古代から最近までその生活が確認されている。女木島の観光名所である「鬼の洞窟」は弥生時代に造られたと言われており、諸説あるが古代中国の規律を持った石切技術に類似しているという研究がある。はるか昔の漂海民が国を越え女木島で生活していたかもしれないと想像させるこれらリサーチを手がかりに、瀬戸内国際芸術祭2019に出品された作品「家船」は海沿いの空き家に船首をとりつけ、様々な土地を移動し女木島に漂着した後の家船を召喚している。

家船の内部は家財道具と作品が混然一体となっており、入口にある「年表」を見ると漂着前後の長い歴史が描かれている。しかし、その年表を含む観光地化の形跡は壊れて劣化しており、観客は虚実が分からないその「家船」の廃墟を見ることになる。

-「レビューとレポート」第7号より一部抜粋 -



2019年8月3日(土)・4日(日)

島の神様に捧げる女人禁制の祭り。2年に一度の開かれる。担ぎ手として弓塲勇作が参加。




調査報告書4

「板子一枚、下は地獄」


荒木佑介+伊藤允彦+柳生忠平


資料に見る家船の進捗状況

~船大工編~


レビューとレポート「家船特集」

資料に見る家船の進捗状況

~家船LINE編~


レビューとレポート「家船特集」

資料に見る家船の進捗状況

~リサーチ組LINE編~


レビューとレポート「家船特集」


家船制作インタビュー


「レビューとレポート」

第7号 2019年12月